2024年10月17日 / 最終更新日時 : 2024年10月18日 kuniedahiroshi 古代史への懐疑 唐書類の読み方 シリーズ その2 谷本茂氏の幾つかの問題提起について ―― 谷本氏との対話のために ―― 1 はじめに 議論のための資料 (中華書局による) 『旧唐書』〈日本國伝〉 日本國者 倭國之別種也 以其國在日邊 故以日本爲名 或曰 倭國自惡其名不雅 改爲日本 或云 日本舊 […]
2024年9月23日 / 最終更新日時 : 2024年10月17日 kuniedahiroshi 古代史への懐疑 本居宣長の中国との外交史論 改定版 はじめに 外交史を展開する「馭戎慨言(ぎょじゅうがいげん)」において、宣長は中国や朝鮮半島 の国々とヤマト王権、またヤマト朝廷の外交関係について彼の見解を述べている。ところで、 馭戎慨言の「馭戎」とは「西戎を馭する」、 […]
2024年9月1日 / 最終更新日時 : 2024年10月17日 kuniedahiroshi 古代史への懐疑 唐書類の読み方 古田武彦氏の『九州王朝の歴史学』〈新唐書日本伝の資料批判〉について 私は、古田氏の多元史観を支持して古田古代史学から多くを学んできた。中国の史書に記載された倭国は九州に存在した。これがすべての始まりであった。 しかし氏から学ぶ中で、幾つかの、あるいは幾つもの疑問が浮かんでいることも事実で […]
2024年9月1日 / 最終更新日時 : 2024年10月17日 kuniedahiroshi 古代史への懐疑 「用明、目多利思北孤」 の読み方と意味 拙稿、「『 旧唐書』と『新唐書」の間」では新唐書にはヤマト王権、そしてヤマト朝廷の自己主張が大幅に取り入れられる傾向にあった、ということを私は述べてきた。そういう観点で新唐書に初登場した天皇名の中にある「用明、目多利思 […]
2024年8月28日 / 最終更新日時 : 2024年10月17日 kuniedahiroshi 古代史への懐疑 倭国と日本国 『旧・新唐書』、『唐会要』、『三国史記』〈新羅本紀〉から はじめに 私は今回与えられた題名、「倭国から日本国へ」を避けて、「倭国と日本国」という題名にした。 その意図は、「倭国から日本国へ」からはある種の前提があるともと […]
2024年6月14日 / 最終更新日時 : 2024年6月14日 kuniedahiroshi 古代史への懐疑 「九州王朝一元史観」を批判する ―― 多元史観の復元・確立のために その3 第三章 郡・評問題は政治問題になるのか 2024.6.14 第一節 壬申の乱と郡・評問題の関係とは —― 都督・評督は南朝系なのか 第一項 北朝と「 […]
2024年6月13日 / 最終更新日時 : 2024年6月15日 kuniedahiroshi 古代史への懐疑 藤原不比等が確立した外祖父システム 歴史を支配する一族、藤原氏 2022.11.21 はじめに―――記紀と現実政治に見える外祖父 「外祖父」というのは、皇帝や天皇など、最高権力者の母方の祖父のことである 上山春平氏、梅原猛氏らが指摘したように、記紀 […]
2024年6月10日 / 最終更新日時 : 2024年6月13日 kuniedahiroshi 古代史への懐疑 「九州王朝一元史観」を批判する ―― 多元史観の復元・確立のために その2 第二章 近畿天皇家は九州王朝の家臣なのか 2024.6.10 私が「九州王朝一元史観」と呼ぶのは、白村江戦の時代以前の時代に九州倭国が近畿を含む広域支配を達成していたという歴史観のことであ […]
2024年6月8日 / 最終更新日時 : 2024年6月13日 kuniedahiroshi 古代史への懐疑 「九州王朝一元史観」を批判する ―― 多元史観の復元・確立のために その1 2024.6.9 はじめに 本稿は、2024年4月27日の東京古田会における研究発表のために書き上げた原稿を基にしている。しかし、そのときの私の主要な資 […]